韓国でユニクロが一人勝ち、品質重視でほかのブランドを寄せ付けず

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ソウルの中心地「明洞」に11月11日、日本のカジュアル衣料品ブランド「ユニクロ」のアジア最大店がオープンした。明洞は東京の原宿にあたるような場所で、「ルイ・ヴィトン」から「フォーエバー21」まで流行の服ならなんでも揃うファッションのメッカ。そんな明洞では最近、「ファストファションといえばユニクロ!」と言えるほどユニクロ人気が高まっているという。

ユニクロは同国内に63店舗あるが、「明洞中央店」のオープン初日には千人以上の客が列を作った。日本よりも比較的服の価格が安い韓国で、しかもファストファッションがひしめく明洞で、なぜユニクロは注目ナンバーワンのブランドになっているのだろうか。

韓国メディア「アジア経済」は、明洞中央店を訪れた客にユニクロの魅力についてインタビューし、人気の理由について報じた。

それによると、軍隊にいる息子の防寒着を買いにきたと言う50代の男性客は、価格と質のバランスに満足感を示していた。「昨年、ここで買った服が思ったよりも良かった」「庶民が着るには丁度いい服。私たちは着れれば良く、ブランドはあまり気にしないんだ」と語ったという。また、20代の女性客は、「上着のデザインはあんまりだけど、基本的なインナーアイテムとして着るには丁度いい」と話し、デザイン面より品質面でユニクロを選んでいると話した。

明洞中央店の近くにはファストファッションの「ZARA」があるが、レジの前に長蛇の列ができるユニクロと比較すると、明らかに客の数は少ないとう。ユニクロの服がオーソドックスなデザインだとしたら、ZARAは洗練されたデザインだといえるが、客は「安いけど流行が早いから頻繁に買わないといけない」「中には品質が悪いものもある」「2年くらい着たら終わり」などとファストファッションのマイナス点について語った。

明洞に出店するファストファッションは「ZARA」「フォーエバー21」「H&M」「MANGO」「TNGT」など数多いが、以前ほどの勢いはなく、代わりに品質を重視し、かつ価格とのバランスが良いユニクロに人気が集中しているようだ。

参照:「ユニクロ」だけなぜ人だかりができるのか - アジア経済
参照:ユニクロ、明洞中央店人気爆発…関連業界「緊張」 - Newstomato

(文:林由美)

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